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 よみタイムについて
 

よみタイムVol.129 2010年1月29日発行
号掲載

シルク・ドゥ・ソレイユ、
異色の新作! 「バナナ・シュピール」


人間の持つ身体能力を極限まで追求したパフォーマンスで人々を魅了している「シルク・ドゥ・ソレイユ」。独創性豊かなエンターテイメント集団としても高い評価を受けている。クオリティーの高いショーは創造的かつ芸術的とも言うべき。人気の秘密はパフォーマンスのみならず、斬新な舞台、照明、音楽、衣装などにも及んでいる。従来のサーカスとは一線を画し、全てを融合したトータル・エンターテイメント、それがシルク・ド・ソレイユの神髄なのだ。(ケーシー谷口)

Photo : OSA Images (C) 2009 Cirque du Soleil Inc.


カラフルな衣装に身を包み、パフォーマンスを披露

いつも葉巻をくゆらせるスメルキー(中央)は手下を従えて登場

軽快なリズムに乗ってタップを踏むダンスチーム

華やかなダンス・パフォーマンスは、ミュージカル・ファンをも魅了!

(右)逆立ちジャグラーのヴァネッサ・アルバレス、(左)力技を見せるディマ・シャイン
テーマは「寄席や演芸」

 今回のNY公演は「バナナ・シュピール」。テーマごとに分かれているショーの中で最も新しいものだ。劇場を舞台とするなど、従来のショーとはやや異なっている。
 というのも今回は「vaudeville=ボードヴィル」がテーマ。日本語で言う寄席や演芸を基に構成されているため、コメディーの要素も特徴といえる。
 ショーの内容もサーカス本来のパフォーマンスに加えて、エキセントリックなダンスにタップ、音楽もヒップ・ホップを取り入れ、見どころは尽きない。シルクファンのみならずミュージカルファンにもおすすめのショーだ。
 クラウン(道化師)達が演じるドタバタ芝居も随所に登場。従来のサーカスではクラウンは言葉を持たないもの。しかし今回のショーでは会話を交わす。単純なコントなので充分理解可能だが、多少の語学力が必要になってくるだろう。「バナナ・シュピール」はシルク・ドゥ・ソレイユの新しい挑戦と言っても過言ではない。異色の新作なのだ。

レトロ・モダン

 今回のショーのディレクターはデヴィッド・シャイナー。シルクの数々のショーを手掛けてきた敏腕ディレクターだ。
 ショーの舞台設定は1930年代のキャバレーの他、さまざまなセットが登場する。新旧の要素が織り交ぜられ、セット・デザインはパトリシア・リューエルが担当。リューエルは本国カナダに於いて、TVショーやフェスティバルなどのセットを手掛けてきた著名なアーティスト。今回のセットも色彩や光と影が織りなす幻想的な空間を見事にクリエイトしている。
 コスチュームもまたパフォーマーやセットと同様に重要なパートを担っているのがシルク・ドゥ・ソレイユだ。今回の「バナナ・シュピール」もドミニーク・レミューのデザインによるもの。奇抜なコスチュームはシルクならではと言ったところ。彼女は多数のカラーやファブリックを自在に操り、リューエルのセットの中でレトロ・モダンを表現している。

メインキャラクターはスメルキー

 テーマに沿ってストーリーを展開していくのがシルク・ドゥ・ソレイユのショー。では今回の「バナナ・シュピール」はどうだろう。メインキャラクターとなるのがスメルキーという恰幅のいい親父。彼は今までに無い新しいバラエティーショーを制作しようと、野心に燃えるプロデューサー。手下を従えていつもトレードマークの葉巻をくゆらせている。彼は今日もショーのためのオーディションを開催するというのが大まかなストーリー。しかしオーディションに割り込んできたクラウン達のせいで、会場はめちゃくちゃに。さてバラエティーショーの完成やいかに? 結末は見てのお楽しみ。

お抱えパフォーマー達

 スメルキーがオーディションを開催する中、ジャグリングやバランス技、タップダンサーなどのパフォーマーが登場する。彼等はスメルキーのお抱えパフォーマーという設定。幻想的なセットをバックに見事なテクニックを披露してくれる。どれもシルクらしさがうかがえるはず。パフォーマーの一部を紹介しよう。
 ジャグリングはトラディショナルなシルク・アクトのひとつ。
 帽子を使ったジャグリングを披露してくれるのはトゥアン・リー。両手足と頭を使い、6つの帽子を巧みに操る技は見事だ。
 ヴァネッサ・アルバレスはフット・ジャグラー。身体を頭だけで支え、足でのジャグリングは見応え充分。
 力技もまたサーカスの定番。ストロングマン・ジェフ・レツラノフが怪力を披露。クライマックスでは、コンビの女性が頭上で片足立ちに!
 ロシアからエントリーしているのは、こちらも怪力のディマ・シャイン。ポールを用いて手に汗握る力技だ。腕力もさることながら、腕だけで身体を支えるバランスは見事。
 世の男性が好む女性ポールダンサーの動きを「動」とするなら、ディマの技は「静」。スポットライトに浮かぶ中で繰り出される大技は必見。
 ダンス・チームが多く登場するのも「バナナ・シュピール」ならでは。古い映画を彷彿させるタップを披露するウィガンズ。セット、コスチュームともレトロな雰囲気を醸し出している。今回のショーのテーマ「ボードヴィル」にマッチしたパフォーマンスの一つと言える。
 エンディングもダンスでフィニッシュ。セット、照明、音楽の全てが融合した、素晴らしいステージだ。
 「バナナ・シュピール」は身体能力を追求したパフォーマンスあり、ダンスあり、ドタバタ芝居あり。きっとシルクファン、ブロードウェイファンともに楽しめる2時間となるに違いない。
Cirque du Soleil
Banana Shpeel
2月25日(木)〜5月30日(日)
会場:ビーコン・シアター
The Beacon Theatre
2124 Broadway
(bet. W. 74th &75th St.)
入場料:$45〜$199
チケット:www.ticketmaster.com
(800) 653-8000.
オフィシャル・ウェブサイト:
www.cirquedusoleil.com