Copyright 2008 YOMITIME, A Division of Inter-Media New York, Inc. All rights reserved


お特な割り引きクーポン。
プリントアウトして
お店に持って行こう!

よみタイムVol.103 12月26日号
イベント情報






 連載コラム
 [医療]
 先生おしえて!

 [スポーツ]
 ゴルフ・レッスン

 NY近郊ゴルフ場ガイド


 [インタビュー]
 人・出会い
 WHO
 ジャポニズム
 有名人@NY

 [過去の特集記事]

 よみタイムについて
 
よみタイムVol.103 2008年12月26日発行号
プロのフィギュアスケーター
佐藤有香を見に行こう!


 冬のスポーツといえば、スキーにスケート。10年にはバンクーバーで冬季五輪が開催される。前回のトリノ五輪では女子フィギュアで荒川静香が日本人唯一の金メダルをとった。今では、浅田真央、安藤美姫、中野友加里などバンクーバー五輪のメダリスト候補が数多い。今から15年ほど前、ひとりの日本人スケーターが世界を席巻した。佐藤有香。92年のアルベールビル五輪に伊藤みどりとともに出場したが、7位に終わった。しかし、94年の世界選手権では見事優勝を果たした。その後、プロに転向、北米を中心に活躍している。「スケーターの中のスケーター」と形容されるほど滑らかなスケートは衰えを知らない。09年1月から4月までニューヨーク、ニュージャージー州など全米を転戦する。

NYエリアなどでショーに出演

 佐藤有香が所属しているのは「スターズ・オン・アイス」。北米を中心にして開催される世界最高レベルのフィギュアスケーターが集結したアイスショーだ。
 1986年にスコット・ハミルトン(サラエボ冬季オリンピック金メダリスト)が発起人となりスタート。その名の通りにオリンピックメダリストや世界選手権王者などをはじめとしたトップフィギュアスケーターによるフィギュアスケートのツアーである。所属しているのは、佐藤の他、サーシャ・コーエン(トリノ五輪銀メダリスト)やイリヤ・クーリック(長野五輪金メダリスト)
などそうそうたるメンバーだ。
 09年のスケジュールを見ると、1月23日にワシントン州スポケーンから始まり、4月11日メイン州ポートランドでの開催まで、40ものショーが組まれている。1月17、18日には東京でも行われる。
 「日程はハードですが、とても楽しいんです。でも、技術は常に磨いていかないと、ついて行けなくなりますから、厳しい世界ですよ」。

 父親の信夫氏は、1960年代2度も冬季五輪に出場した日本フィギュアスケートの先駆者。母親の久美子さんも日本を代表するスケーター、とまさに「華麗なる一族」の中で育ち、3歳からスケートを始めた。
 だが「私は、運動神経もなく、そんなに上手じゃなかった」という。両親は、コーチとして多くの選手を育てている。親が教えている教室に通っているが、1日5分くらいしか見てもらえなかったそうだ。それも「私にも教えて」とせがんでやっと叶えられる。
 小学校3、4年生のころは、いつも「あんたは鈍くて」といわれ、自分で練習して基礎練習を身に付けた。でも、スケートは大好きで「止めたい」と思ったことはなかったそうだ。
 1週間に5分間だけ新しい技を伝授する時間を両親からもらった。それも何度もせがんで、やっと実現にこぎつけるというもの。
 「何で、親が人の子どもばかり教えて私に教えてくれないの?」と子ども心に親への反発があった。しかし、有香は新しい技を1週間かけてマスターし、また新しい技を伝授してもらう、という方法を繰り返していたという。
 「私、競争心がないんです。いつも自分なりのゴールを見つけてやってました」。
 コツコツと練習した成果が現れた。88ー89年シーズンで全日本ジュニア選手権で優勝、翌年のシーズンでは世界ジュニア選手権では日本人選手として初めての優勝を果たす。
 戸板女子高等学校から法政大学に進む。当時は伊藤みどりが第一人者で、世界初のトリプルアクセル(3回転半)ジャンプを決めて、世界の頂点にいた。91ー92年のシーズンでは、伊藤みどりと共にアルベールビル五輪女子シングルの代表入りを果たした。まだ世界的に無名な選手だったが、滑りのうまさ、スピード、演技の構成、ジャンプでのクリーンな着氷とどれをとっても、他の選手を圧倒していた。
 「この子は近いうちに世界選手権やオリンピックで優勝する」とスケート関係者が予測していたそうだ。
 そして94年3月の世界選手権では、強豪を抑え、見事優勝してアマチュアの頂点に立った。
 だが、有香の頭の中はオリンピックではなかった。「プロになってショーとしてのスケートをしたい」だった。
 その後、渡米しプロスケーターに転向。世界プロフィギュア選手権ではクリスティー・ヤマグチと優勝争いを演じたことで一躍注目を集め、特に北米で高い人気を誇り「日本人で唯一北米で成功したスケーター」と称される。エッジで氷を削る音がしないため「パンにバターを塗るような滑らかで流れるようなスケーティング」、「スケーターの中のスケーター」と形容されている。世界プロフィギュア選手権では5度も優勝している。
 現在は、デトロイトスケートクラブを拠点にし、地元の子どもに教えたり、注目の男子フィギュアスケーター、小塚崇彦の振付も行っている。
 ニューヨークエリアでは、3月13日にフィラデルフィア(ワコービアセンター)、15日にハートフォード(コネチカット州、XLセンター)、27日にロングアイランド(ナッソーコロシアム)、28日にニュージャージー州のイースト・ルーサーフォード(IZODセンター)などで行われる。

 今回は在米日本人を対象とした特別企画としてキャストメンバーと交流する場もある。佐藤有香とのQ&A、サイン会、写真会、ショー直前の練習風景見学など。
 「多くの日本人に来ていただいて、プロの演技を見て欲しいんです」と有香はさわやかな笑みを見せた。
(吉澤信政記者)

特別企画の問合せ:sol-tokubetsu@imgworld.com
チケットの申し込み:www.starsonice.com