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よみタイムVol.103 12月26日号
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よみタイムVol.103 2008年12月26日発行号
ゴルフ界に期待のホープ
13歳の築山栗子ちゃん


 男子にも劣らぬ豪快なショットを放ち、将来「プロゴルファー」を夢見ている少女がいる。ニュージャージー州のジュニアの大会やその他のトーナメントで何度も優勝経験のある築山栗子ちゃん。まだ13歳になったばかりの中学生だが、パワーとグリーン回りのテクニックは頭抜けている。1月は初めて日本のジュニア競技にも参加して自分の「実力」を見極めてくるという。
(聞き手:吉澤信政記者、構成:ケーシー谷口)


豪快なショットを放つ栗子ちゃん

両親に囲まれてニッコリ。まだあどけない13歳だ
日本で「実力」見極めたい
豪快ショットで「プロ」夢見て


 ジョージワシントン橋からルート4に入って6分ほど走るとボコタの街に出る。4階建ての大きな室内練習場。ここが栗子ちゃんの「セカンド・ハウス」だ。学校が終わると、一目散に駆けつけ、クラブを振り回す。
 「毎日300球は打たないと眠れないの」とまだ、あどけなさを残す顔で笑った。大好きなドライバーは220ヤードは軽く飛ぶ。
 栗子ちゃんのそばには、必ず母親の幸子(こうこ)さん、週末には父親の築山治さん=マンハッタンでレストラン経営=がいる。「ゴルフをやっている時が一番幸せ」と目をキラキラと輝かす。
 栗子ちゃんはスポーツ万能の女の子。ゴルフを初める以前は体操をやっていた。団体のメンバーに選ばれたが、体操の場合、身体が大きくては勝負にならない。大きくならないための食事制限もあった。そんな時、治さんがゴルフ好きで、一度ドライビングレンジ(練習場)に連れて行ってもらった。
 「このスポーツ楽しそう」7歳だった少女は、治さんにおねだりして子ども用のクラブを買ってもらった。ミツワ・マーケットプレイス横の練習場に女性のレッスンプロが教えていることを知り、さっそく「弟子入り」。
 「ゴルフがイヤになったこと?。全然ない」と勉強以外はゴルフ漬け。
 その後、トーナメントに参加するようになったのが10歳の時。日ごろの練習の成果か、見る見る成績は上がっていく。ジュニアの場合、距離は5000ヤードから5500ヤード程度だが、トーナメント参加当時は90台だったスコアも今は70台でラウンドする。
 10月末のトーナメントでは、1オーバーでラウンドしてきた。08年の9月からは12〜14歳のクラスに入りプレーしている。
 今年からレッスンプロのマーティン・グリーン氏に指導を仰いでいる。ただ練習場でボールを打つだけでなく、ゴルファーとしての体作りが大切と教えられた。まだ13歳で体も伸び盛り。今、身長は1メートル60センチ、体重110ポンド。数年後には身長も体重もアップする。ドライバーの飛距離も260ヤードは必要となるだろう。
 「エクササイズも毎日欠かさずやってます。週に2回ジムに通い、ゴルファーのためのエクササイズを専門にやっています」と身体のケアーにも余念がない。
 治さんに週末、メンバーコースのハワース・カントリークラブに連れて行ってもらう。毎年日本人アマチュアが一堂に集まる「ベスト30ゴルフ大会」が行われているところだ。以前はホワイトティー(5600ヤード)で回っていたが、今ではブルー(6400ヤード)から打って、70台のスコアで回る。
 こんなにゴルフが好きだが、意外にも一度だけ「ゴルフを止めよう」と考えたことがあるそうだ。両親にも話したことがない。毎日のスケジュールがハードで「友達と一緒にいる時間がないの」というのが理由だったらしいが、やはり彼女も普通の女の子。しかし続けて「ゴルフが嫌で辞めようと思ったことはなかったです」とも話す。
 インタビューでこの話をすると、お母さんの幸子さんは「私、初めて聞いたわ」とニガ笑いしていた。
 栗子ちゃんは「自分自身を負けず嫌い」と分析する。トーナメントで優勝出来る実力を持っているにも関わらず「ゴルフを始めた当時、先生からあなたはゴルフに向いていない」と言われた。それがバネとなって「ずっと頑張って来られた」という。
 今までは、全米でも名高いプロコーチのD・グレンツやD・レッドベターなどのプログラムに参加するため時間と労力を惜しまず地方に足を運んできたが、現在は自宅近くでレッスンを受けている。
 高校は日本に行く事も考えたが、検討した結果こちらで進学しゴルフに専念することに決めた。
 しかし来年1月には日本でのプログラムに参加する予定。「日本とアメリカではゴルフに対しての考え方や、プレーについての考え方が多少違うと思うので、それを肌で感じてみたいと思います。アメリカでは中学、高校は別のクラスに分かれていますが、日本では中高が一つのグループ。年長の選手と一緒にプレーし、どこまで通用するのか楽しみです」と期待に胸を膨らませている。 
 これからは勝負に集中できる「メンタルの部分の強化」が必要という。プロゴルファーのタイガー・ウッズは、小さい時からメンタルの専門医について学んだそうだ。
 ジュニアにとって全米最高峰の大会は「USGAのガールズ・ジュニアのトーナメント」。「そこで頑張ってファイナルまで行きたい。それが今の目標です」と屈託ない笑みを浮かべていた。