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Vol.148:2010年12月24日号
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よみタイムVol.148 2010年12月24日発行号


鍼治療を行う非営利団体「チェンジング・ヘルス・インク」
鍼治療の素晴らしさを知って

エミリー・コナー

2010年8月末、マンハッタンでクリニックをスタートさせたばかりのチェンジング・ヘルス・インクは、ニューヨーク州で初めて認可を受けた、鍼治療の非営利団体。経験豊かな多くの鍼灸師が治療に当たっている。当団体は、鍼治療の発展と普及を目的とし、代表を務めるエミリー・コナー氏は日本式の針を使う鍼灸師。個人が所有するクリニックの経営と、当団体の運営の二つに携わるコナー氏に話を伺った。(ケーシー谷口)

日本式の鍼治療を格安で

 1979年にコロンビア大学の医学部を卒業したコナー氏が、医療に興味を持ち始めたのが13歳の時。ブルックリンで医師をしていた叔父の影響だった。学校が終わると叔父のクリニックを訪れて勉強し、またちょっとした手伝いもしていたという。
 その頃から医療に携わる決意をしていた。高校時代は科学が得意科目だった。「いろんなタイプの人に接するのも得意でしたね。叔父のクリニックでも患者に接する時、その長所が生かせたと思います。それから医療の道に進むにあたり、理学療法士になることに決めました」と当時を振り返る。
 アジアの文化や芸術に興味を持っていたコナー氏が、初めて鍼灸に出会ったのは、ニクソン大統領が中国を訪れた1972年。帯同したニューヨークタイムズの記者が身体の不調を訴え、緊急手術が必要となった際に麻酔の代わりに施されたのが鍼。「当時はかなり大きな話題で、そのレポートを聞いて衝撃を受けたのを覚えています」と語る。
 時を経て理学療法士となり、鍼灸でいうところのツボを教えるクラスを取った。「電気やマッサージ、指圧などでツボを刺激することを学びました。理学療法とツボ治療を会わせることでさらに効果が上がることを知り、積極的に治療に取り入れるようになりました」
 これをきっかけに鍼治療の勉強を始め、マンハッタンのトライステート・カレッジ・オブ・アキュパンクチャー(TSCA)で鍼灸の修士号を取得した。
 学校に通い鍼治療の勉強を始めた頃、出会ったのが日本人女性の松本先生だった。日本式の鍼に出会ったコナー氏は彼女を師と仰いでいる。
 「日本式の鍼治療は興味深いものでした。力強さと正確さが合わさっており、なおかつ繊細さもある。日本式独特の、極細の鍼を使用し、痛みは全くなく抜群な効果がありました」。
 それから20年、コナー氏は松本先生とともに精進を重ねて来た。その間、日本にも行き、鍼の勉強をしてきたという。

 コナー氏が代表を務めるチェンジング・ヘルス・インクは、非営利団体として8月末にマンハッタンでクリニックをスタート。コナー代表をはじめ他の鍼灸師たちが、刺激の少ない日本式の細い鍼を使用し治療に当たっている。非営利目的のクリニックであるためドーネーション形式を取っており、20ドルより治療を受けることが出来る。現在は週1回(月曜)に限られているクリニックだが「今後はクリニックの常時開設を目指し、別のロケーションもオープンしたいと思っています。多くの人に、鍼治療の素晴らしさを知ってもらいたい」と 今後の目標を語ってくれた。

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