2017年12月1日号 Vol.315

三島由紀夫「近代能楽集」から
「班女(はんじょ)」
JS「NOH-NOW」シリーズ第3弾


Hanjo © Al Foote III


ジャパン・ソサエティー(JS)で12月7日(木)から9日(土)まで、三島由紀夫の「近代能楽集」から「班女(はんじょ)」の舞台作品が上演される。創立110周年記念特別企画「NOH-NOW」シリーズの第3弾。ニューヨークを拠点にする劇団SITIカンパニーによる新訳作品。日英バイリンガル上演。
14世紀の同名能作品を基に、三島由紀夫が書き上げた「班女」は、時代を超えた愛や孤独、裏切りをテーマにした近代戯曲。帰ってこない恋人・吉雄を待ちわび気が狂ってしまった花子。花子の美しさに惹かれ、家に引き取り隠して独占しようとする画家の息子。しかし、駅で毎日吉雄を待つ美しい狂女・花子は人目を引き、新聞で取り上げられ話題になってしまう。その記事を見て、ついに吉雄が花子を求めてやって来るが…。
SITIカンパニーは、創設者の鈴木忠志とアン・ボガードが共同芸術監督を務める。この作品の演出・訳は、カンパニー所属の俳優・演出家で、日英バイリンガルのリアン・インガルスラッドが手がけた。三島の原作を新訳し、さらに日英2ヵ国語を織り交ぜ再構築している。
一人の日本人俳優と二人の米国人俳優が、3つの役柄を交代で演じ、作品が結末に近づくにつれて、その全容が明らかになる仕組みだ。
能の優美さ、表現の深さと、現代演劇の手法による簡潔さの両方を持ち合わせたこの作品。ミステリーを解くようなエンターテインメント性も兼ね備えつつ、アイデンティティーや性別、言語に焦点を置き、新しい演劇手法をも提示する。

■12月7日(木)〜9日(土)7:30pm
・7日:MetLife Meet-the-Artistsレセプション
・8日:アーティストとのQ&A
■会場:Japan Society
 333 E. 47th St.(bet. 1st & 2nd Avbes.)
■一般$35、JS会員$30
■ボックスオフィス:TEL: 212-715-1258
www.japansociety.org



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