2017年09月08日号 Vol.309

シャンソンで綴る光と影と愛
オリヴィエ・ピィによるソワレ
「ミス・ナイフ」キャバレーショー


Miss Knife. Photo by Eric Deniset


フランスの演出家・劇作家、俳優としても活動するオリヴィエ・ピィが、9月20日(水)から23日(土)まで、ブルックリンのBAMフィッシャーで、世界初演となるショー「Olivier Py Sings Les Premiers Adieux de Miss Knife」を披露する。女装したピィが「ミス・ナイフ」=写真=として、シャンソンを歌うキャバレーショー。

オルレアン国立演劇センターやオデオン座で芸術監督を務めた後、現在は南フランスのアヴィニョンで開催される世界最大の演劇祭「アヴィニョン演劇祭」でディレクターを務めるピィ。自ら劇団を持ち、多くの作品を発表、映画にも出演するなど現代フランスを代表する文化人のひとりだ。
性別の垣根を越えた「ミス・ナイフ」のキャバレーショーは、ピィが「自身の別の側面を表現できる」として、96年に誕生。以来、世界各地でパフォーマンスを披露している。
古めかしいドレス、派手な化粧とかつら、飾り羽根をヒラヒラさせながら気だるそうに歌うミス・ナイフ。見え隠れする「老い」が、敗退的な美しさを醸し出す。ピィが作詞したその歌詞は、愛や裏切り、希望が綴られているという。
今回のショーは、連日ゲストが登場する。キャバレーシンガーでドラァグクイーンのジョーイ・アリアス(20日)、ベナン共和国出身のシンガーソングライターで3度のグラミー賞受賞歴を持つアンジェリーク・キジョー(21日)、ドイツ出身でベテラン・シャンソン歌手のウテ・レンパー(22日)、NYを拠点に活動するパフォーマーのジョー・ランパート(23日)が、ミス・ナイフの「ソワレ(夜会)」に参加。小さな劇場で、ピアノの旋律に乗せた人生の栄光と影、愛がささやかれる。

★トークショー
「ブルックリン・ブック・フェスティバル」の一環として、ピィによる「パフォーミング・ジェンダー」と題したトークショーが開催される(17日午後4時から5時)。入場無料。

Olivier Py Sings Les Premiers
Adieux de Miss Knife
■9月20日(水)〜23日(土)
■会場:BAM Fisher
 321 Ashland Pl., Brooklyn
■$25〜 ■上演時間:1時間
www.bam.org



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