2017年05月12日号 Vol.301

「バーチャル・リアリティー」で
NYの過去へタイムスリップ
「ダウンタウン・エクスペリエンス」


(1)特別に改造された「ライド」のバス


(2)VR用ヘッドセット


同乗するナビゲーターが歴史やビルの説明をしていく


スーツ姿のパフォーマー


車窓からみたワンワールドトレードセンター


マンハッタンのミッドタウン観光とエンターテイメントを同時に楽しむツアー「ライド」に、新しくダウンタウン版「ダウンタウン・エクスペリエンス」が登場した。最先端のバーチャル・リアリティー(以下VR)技術が加わり、過去へタイムスリップができるという。ならば・・・と試しに出かけた。

「ライド」に乗るのは今回で3度目。出発場所(200 Water St)には、すでに見慣れたバスが停車(写真@)。オレンジ色のTシャツを着たスタッフに声をかけてチェックイン。参加者が揃ったところで、「プロローグ」として簡単なダウンタウンの歴史の説明があり、いよいよ乗車だ。
椅子の上にはVR用のヘッドセット(写真A)があり、同乗するナビゲーターのお姉さんが「メガネをかけている人はその上からつけて、横と上にあるストラップを調節してフィットさせて」と、着用方法を説明。「それではヘッドセットをつけてください。歴史の始まりです!」と、ツアーがスタートした。
実は筆者、VR初体験。しかも3Dゲームで酔ってしまうため、「気分が悪くなったらどうしよう」と心配していたのだが、VR観賞時間は2〜3分で、酔うほど長くはない。加えて、90分のツアー中、ヘッドセットはつけっぱなしではなく、「ここでつけて」「外して」と案内される。

ツアーは、「ダウンタウンから始まったニューヨークの歴史」がメインテーマ。車窓から見えるランドマークやビルを、ナビゲーターが説明していく。VR観賞ポイントが来ると、「ヘッドセットをつけて、見てみましょう」と誘導する。1789年4月30日にニューヨークの連邦議会で行われた初代大統領のジョージ・ワシントン就任式や、1845年からヨーロッパ全域で起きた「ジャガイモ飢饉」によりニューヨークへ船で渡ってきた移民たち、1929年10月に起きたウォール街の大暴落など、当時の様子がヘッドセットの中で再現。その場に居るようなリアルな感覚に、「もっと観ていたい」と思う程だ。
「ダウンタウン」で忘れられない事件は、やはり9・11同時多発テロだろう。バスの外では、スーツ姿のパフォーマーが哀愁漂うメロディーに乗せてニューヨーカーの想いを歌い上げるシーンも。

ガイド、VR、パフォーマンスを組み合わせた「ダウンタウン・エクスペリエンス」は、ニューヨークの歴史を駆け足で体験するアカデミックなバスツアーだった。

The Downtown Experience
■出発地点:200 Water St.
■ボックスオフィス:
 Hornblower Cruises & Events Pier 15
 78 South St.
■Tel: 212-221-0853
ExperienceTheRide.com



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