2017年05月12日号 Vol.301

もしかしたら、あなたに起こること
If you happen to be


Gabriel Lester, Nevada, 2017. (c) Gabriel Lester; Courtesy of the artist and RYAN LEE, New York.


Gabriel Lester, If you happen to be, 2017. (c) Gabriel Lester; Courtesy of the artist and RYAN LEE, New York.


格子状に分けられた巨大な箱型のショーケースの中でライトが点滅し、誰かの話し声が流れている。それぞれの格子の中に設置されたネバダに関連するオブジェクトがその光に照らされ浮かび上がってはまた闇に消えていく。アムステルダム出身のアーティスト、ガブリエル・レスター(1972年生まれ)の最新作、「ネバダ」は架空のキャラクターたちのネバダに纏わる私的な記憶を辿るインスタレーションだ。ガブリエルは音楽や実験映画、文学、や建築的な要素を組み合わせて作品を作るアーティスト。またもう一方の作品は画質の低いLEDのパネルから映し出される絶滅危惧種の動物の映像作品である。環境の変化によって、その存在そのものが危険にさらされている動物たちの姿がぼんやりと映し出され、画質が低いので近くで見ると、動物の姿だということには気づく事が出来ない。それはまるで、普段気づかないうちに失われていく何かを象徴しているかのようにも見える。(中井澪)

5月20日まで
ライアン・リー・ギャラリー
515 W. 26th St.
212-397-0742
火-土 10:00am-6:00pm
無料
ryanleegallery.com



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